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電力の不思議を再エネ三銃士が紐解く!はてな③「結局、環境に優しい電気ってなに?」

2020.09.29 Tue.

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たくさんの方に読んでいただいた
「【緊急寄稿】10分でわかる!自然エネルギー系新電力を選ぶ前に確認したい、7つのポイント」
好評をいただいた一方で、不思議な制度やよくわからない仕組みに首をひねってしまう方も多かったようです。

このシリーズでは、
<7つのポイント記事>でもサラッと説明されていたけれど、もうちょっと詳しくお伝えしたい!
というポイントを、電力・再エネの専門家が、背景にある制度の説明も交えながら、なるべくわかりやすく解説します。

 全7回の連載を通じて、皆さまから寄せられた7つのはてなを紐解いていきます。

はてな①「石炭や石油の発電所から電気を仕入れているのに、どうしてお金を払えば自然エネルギー100%になるの?」

はてな②「食品でいう成分表のようなものなのに、電源構成を開示しなくてもいいの?」

はてな③「結局、環境に優しい電気ってなに?」

はてな④「自然環境や地域資源を著しく破壊する発電所の電気は選ばない企業があるって本当?どうやって選ぶの?」

はてな⑤「自分の電気代ってどのように使われているの?」

はてな⑥「発電所の世界ってどうなってるの?」

はてな⑦「どうして電気の切替が、省エネよりも、自動車に乗らないよりも、気候変動抑止に貢献できるの?」

3回目の今回は、
「結局、環境に優しい電気ってなに?」をパワーイノベーション部部長の梶山が解説します。
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左から真野、三宅、梶山

 前回のはてな「食品でいう成分表のようなものなのに、電源構成を開示しなくてもいいの?」
を通じて、電力会社を評価するポイントとして、「電源構成」を見ることの重要性を解説しました。
今回は、そもそもその電源(発電所)って環境に優しいの?という視点で話をしていきます。

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 「電源構成」を見ることで、電力会社がどれだけ自然エネルギーの導入を熱心にやっているかが分かるとお伝えしました。では、自然エネルギーの比率が高ければいいのかというと、そうではないと私たちは考えています。

ISEP

出典:ISEP「データでみる 日本の自然エネルギーの現状~2019年度 電力編~」https://www.isep.or.jp/wpdm-package/JapanStatusRE20200720ISEP

 上のグラフを見てもわかるように、自然エネルギーの導入量も増えてきました。この流れは良いと思いますが、自然エネルギーの開発事業のために、大規模な環境破壊に繋がっているという点も指摘されています。

 例えば、山を切り崩して作るメガソーラーなどは、発電時にはCO2を出さないかもしれませんが、周辺環境への影響は大きいとして問題視されています。また、FIT制度の後押しで自然エネルギー発電所の建設が急速に進められたことで、地域の理解を得ないまま開発が行われた発電所や、環境破壊につながる発電所が建設されてしまったという例もあります。

Wood-chips群馬県川場村「森林(もり)の発電所」で利用される木質チップ置き場(2018年9月発電所ツアーにて)


 最近は、違法伐採の木材を使用したバイオマス発電も話題になっています。
発電に利用するために許可された以上の量が伐採されたり、合法であっても林が丸ごと伐採されてしまったりと、環境に優しいとは言えないような事例があることが報告されており、そのため、バイオマス発電に使われている燃料についても、よく調べる必要があると私たちは考えています。
 バイオマス発電所の中には、間伐材(間伐とは、適度に光を採り入れ、森林が健全に生育するよう木を間引くこと)を有効利用して発電をしているところもあります。このような形であれば、木を育てて、活用し、植林するというサイクルにお金が回るようになり、地域の雇用も生み出します。自然エネルギーの理想の形と言えるのではないでしょうか。

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福島県南相馬市で太陽光発電事業を営む三浦広志さん

 このように、自然エネルギーの中にも問題視されているものがあるのは事実です。
みんな電力では、電気を使う人はどのように電気が作られているのか知った上で使ってもらい、電気を作る人は多くの人に愛される発電所で電気を作ってもらうことが大切だと考えています。
そのため、電気を作る人の顔を見せて販売しています。
顔が見えることで、どのような発電所の電気を使いたいと思うのか、一人ひとりが考えるきっかけになると思います。

 

スクリーンショット 2020-09-01 17.55.14みんな電力の電力調達における6つの方針

みんな電力では電源調達方針をWEBサイトに掲載しています。
お客さまに気持ちよく電気を使っていただくために、電力会社がこのような基準を持つことは大切だと考えています。
私たちの方針には、大規模な森林伐採をしていないことや、地元で反対運動を起こしていないといった項目があり、発電事業者にきちんとお伝えしてから契約していただきます。
発電所の顔を見せる前提でお話をしているので、発電事業者の方は、発電所に自信を持って私たちに電気を売ってくださっています。

素敵な想いを持っている発電事業者がたくさんいますので、彼らのことをぜひ知っていただきたいです!
みんな電力では、発電所の方のお話を聞く機会も多く用意していますので、そこに参加していただくのも良いと思います。

 

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電気の生産者(足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわの皆さま)とお客さまの意見交換の様子(2020年1月)

 オンラインで実施した発電所ツアーはアーカイブも残っていますので、よかったらご視聴ください!

▼2020/5/31 オンライン発電所ツアー@おひるねみかん発電所
https://youtu.be/IBTqy3tw4dE

▼2020/7/18 バーチャル発電所ツアー@高遠さくら発電所
https://youtu.be/DlwxcQ4x5NM

▼2020/9/13 オンライン発電所ツアー@姫神ウィンドパーク
https://youtu.be/HwbqCMM3Brs

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次回は、はてな④
「自然環境や地域資源を著しく破壊する発電所の電気は選ばない企業があるって本当?どうやって選ぶの?」
を事業本部ソリューション営業部部長の真野が解説します。
どこでどのような方法で作られた電気なのかを意識して選ぶ企業がだんだんと増えています。
どのような基準で企業は電力会社を選んでいるのか見ていきます。

梶山善規
東京電力で15年間勤務。主に小売料金戦略や託送料金設定などに従事。出光興産、エネットを経て、2019年よりみんな電力にジョイン。料金設計、約款と言えばこの人。

 


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