NEDOと3社、タイでバガスを原料とした世界最大規模の実証プラントを完成

2018.07.07 Sat.


バガス(非可食バイオマス)を原料とした実証プラント
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東レ株式会社、三井製糖株式会社、三井物産株式会社の3社は7月6日、タイでバガス(サトウキビ搾汁後の搾りかすで非可食バイオマス)を原料とした世界最大規模の実証プラントを完成させたと発表した。

同プラントには、東レの膜利用バイオプロセスを用いており、バガスからバイオエタノール原料のセルロース糖(1,400トン/年、バイオエタノール換算で700kL/年)のほか、ポリフェノール(250トン/年)、オリゴ糖(450トン/年)といった高付加価値品が同時に効率良く生産できるという。

この実証では、バガスから糖液を濃縮する工程に分離膜技術を活用することで、従来の糖液の蒸発濃縮法と比べて、有用物質の製造に要する消費エネルギーの50%削減を目指す。

このプラントは、乾燥バガスとしての処理能力は5,000トン/年で、2018年7月下旬から稼働を始め2022年度までの事業期間を予定し、省エネルギー性能や高付加価値品併産の有効性を検証する。また将来は、世界有数のサトウキビ産地であるタイにて、同システムの普及を図るとしている。

NIAとバガスの有効利用に向けた基本協定書を締結
タイは、再エネの導入に積極的に取り組んでいて、「石油代替エネルギー開発計画(AEDP2015)」にて2036年までに消費エネルギー量の30%を再エネにすることを目標に掲げるほか、バイオ化学品産業を将来の産業基盤の一つとして位置付けており、今後の発展が見込まれている。

そこでNEDOは、世界有数のサトウキビ産出国である同国にて、多くの有用物質が含まれているものの発電燃料としてしか使われていないバガスに着目したもの。

2016年8月に、タイ科学技術省国家イノベーション庁(NIA)と、バガスの新たな有効利用に向けた実証事業に関する基本協定書を締結し、実証に向けたプラントの設計・建設を進めてきたという。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100989.html

 

ニュース提供元:http://www.eco-front.com/news_ep9WbCe3Ew.html

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